外国人とストレス無く一緒に働くには?職場で発生するトラブルと解決方法
どもども。
就職した会社の職場が外国人だらけ!一緒に仕事していけるかなぁ・・
と不安な人って最近、増えてるみたいです。
政府の発表によると、日本で働く外国人の数が、2018年の時点で128万人を超えました。東京のコンビニなんて、ほとんど外国人アルバイトばかりですよね。
そして2020年には、外国人が、飲食やホテル業界で働く条件が緩和されたので、まだまだ外国人労働者の数が増える見込みです。
そうなると、以下のような問題が発生してきます。
- 日本の文化をあまり知らない外国人と、一緒に働く機会が増える。
- 同じ職場の外国人と、文化や考え方の違いで問題が発生する。
ということで、今回の記事のテーマは
外国人と一緒に、ストレスなく働ける方法!
について説明します。
私はフィリピンで3年間働き、その時に始めて外国人と一緒に働く経験をしました。同じ職場に日本人も数名いましたが、同僚の9割はフィリピン人。また上司はロシア人や韓国人でした。今の日本の職場でも、外国人と一緒に働いてます。
現在は大丈夫ですが、フィリピンにいた時はコミュニケーションの方法を間違って、数多く失敗しました。その失敗の中で学んだことを、皆さんにシェアします。
この記事の対象者は以下のような方です。
- 外国人と働くのがストレス
- これから海外で働きたいと考えている
- 現在、海外で働いている
- 外国人と一緒に働いてるが、どう接していいかわからない
それでは、まずはこちらから。
外国人と一緒に働いて、日本人がよく感じるストレスとは?
外国人と一緒に働いた時に、日本人が感じるストレスを紹介します。ほとんどのストレスの原因は、”文化の違い”。
日本に住んでる外国人も、日本のやり方に合わせようと努力してますが、それがうまく伝わってないのが現状です。
それでは、例を挙げていきます
いきなり休む・辞める
事前に連絡が、なかなかもらえないケースがあります。日本人もこんな人多いですけどね。
発生すると現場は混乱するだけ。海外にいた時、いろんな人が会社を辞めるのを見ましたが、業務に支障がでないよう自発的に引き継ぎを残す人はあまりいなかったです。
ただ日本にいる外国人の場合は、急に辞めざるえない事情があります。
なぜなら彼らは、「資格外活動許可」と言う日本からもらった権利でアルバイトをしています。それがビザ更新できないと、取り消されてしまうのです。なので急に辞める状態になってしまいます。
一人が辞めたら、仕事が回らないような業務体制は避けましょう。
仕事中にSNS・私語をする
フィリピンで働いてた時、同僚が仕事中に堂々とフェイスブックを見た時、最初はびっくりしました。私語も同じですね。
仕事を全くしないで遊んでたら問題ですが、手待ちの時間なら、多少は「仕方がないな」と思うようにしましょう。
決められらた仕事しかしない
しないというより、”やらせてはいけない”の方が正しいです。
私もフィリピンで働いてた時、一度、範囲外の仕事を頼んだら、あとで人事に文句を言われました。
日本だと、”勤務時間に、手が空いてると手伝う”のが普通ですが、海外だとそうではありません。雇用契約にない仕事をすると「話が違う」となるわけです。
事前に「これはお願いしてもいい、これはダメ」と、仕事の範囲をきちんと確認しておきましょう。
以上、よくある例を紹介しました。次に、外国人と一緒に働く際に、”絶対に避ける”べきことを説明します。
外国人の同僚に絶対にやってはいけないこと
以下の事例は、場所が日本でも、海外でも絶対に避けるべきです。
感情的になる
私が実際にしたり、目撃した実例です。
いくら長い時間をかけて、外国人から信用を得ても、以下のような態度をとれば、信用や関係性は一瞬で無くなります。
最近は日本でも、こんな上司は嫌がられますよね。”熱血指導”・”愛があるから怒る”とか、そんな理由は絶対に理解してもらえません。
残るのは恨みだけ。完全に逆効果になり、辞めてしまうかもしれません。海外では殺人事件に発展する内容です。
優しすぎるのもダメですが、頭ごなしに怒ったり、相手のプライドを傷つけるのは絶対に避けましょう。
こちらの記事では、海外でやってはいけないタブーをまとめてます。
【最悪死ぬことも】海外旅行で外国人にやってはいけない事・タブーは?
次は、こういった問題が発生した時に、柔軟に対応するための考え方を説明します。
外国人と働く際に、絶対に理解するべきことは?
外国人と一緒に働く時に、まず最初に理解すべきなのは、
- 彼らは日本人ではない
- 絶対的に違う価値観を持っている
ということ。
「当たり前じゃん」と思われるかもですが、この意識が非常に大事です。
例えば、外国人と日本人で、決定的に価値観が違う思考方法の例をあげると、、、
- 仕事が第一優先ではない
- お客様は神様ではない
外国人にとっては当然の考え方です。
もちろん仕事を第一優先にする外国人もいますが、ごく稀です。家族を犠牲にしてまで仕事をするのは考えにくいです。
なので、無理に自分の価値観だったり、日本の文化を押し付けてはいけません。
どれだけ納得できないことがあっても、まず
”外国人と、日本人は違うんだ”
これを絶対に忘れないで、一緒に仕事をするしかありません。そして問題が発生したら、お互いの妥協点を見つけるまで話し合うのみです。
『日本に来たんだから、日本のルールを守るのは当然だ!!」と、思う気持ちも理解できます。しかし日本政府が外国人労働者に頼ろうとしている現状、それを言っても仕方がありません。
それでは最後に、外国人と上手く働くためのポイントを説明します。
外国人と同じ職場で、うまく働くために必要なポイントは?
海外で働いて、今でも役立っている考え方を紹介します。以下の事例を意識するようになって、大きい失敗はしていません。ほとんどの外国人に対して通用するはずです。
いつも笑顔で接する
いつもムスッとしてたり、怒っている人は、何を言っても心からは聞いてもらえません。たとえ聞いたとしても、それはふりをしているだけ。
ただ忙しいと、そんないつもニコニコしてられませんけどね(笑) そんな時でもできるだけ、話しかけやすい雰囲気を作るようにしましょう。
注意する時は、個別に呼び出して注意する
先ほども言ったように、人前で怒るのは絶対に避けましょう。
注意をする時は、1対1の場面で「なぜしてはいけないのか?」を説明してあげてください。
そして、相手の言い分もしっかり聞く。最終的にメリット・デメリットを理解してもらうのが重要なので。普段、笑っている人が、冷静に注意するだけで十分有効です。
もし注意しても全然おさまらない場合は、誓約書を作ってサインをさせるのも効果的ですよ。海外ではサインをする意味は非常に大きいです。基本、口約束は守られないですから。
平等に接する
私が海外で働いていた時、フィリピン人に仕事の注意をした際によく言われました。「なんで、自分ばっかり注意されないといけないの?」と。
自分としては、その人と仲が良かったので、逆に「わかってもらいたい!」という気持ちが強すぎて、その人ばかりに言いすぎたのが原因です。
今思うと完全に自分が悪いと思うし、「親しき仲にも礼儀あり」で接するべきだったと、後悔しています。
”感情を込めて言ったら、わかってもらえる”という、ただの思い上がりだったと反省しました。
よく褒める
褒められて嫌な人がいないのは万国共通。
そして「信頼している!」というのを言葉だけでなく、態度でも見せると、なおさら良いでしょう。例えば、多くの人がいる前で褒めたり、権限を与えたり。そうすれば、想像以上に期待に応えてくれますよ。
自分と近い価値観の外国人を見つける
日本人より外国人の数が多い場所で働いてると、「自分には味方がいない」と孤独感におそわれるときがあります。
自分も海外で働いてた時はよく感じました。そんな時は、自分と同じ価値観の外国人を探しましょう。いわゆる友達、理解者です。そういう人を早く見つけて、問題点を相談すると、孤独感から救われます。
「自分と同じ考え方をもってもらうようにする!」と、頑張って、周りを教育しても、なかなかうまくいかないです。人を変えるなんて、簡単にはできません。
期日を早めに設定する
締切や期限の考え方は、外国人の方が少しルーズかな?という印象です。(日本人でもひどい人はたくさんいますが)
どうしても期限を守ってもらいたければ、期限をわざと少し早めに設定しましょう。そうすれば、本来の期限にギリギリ間に合いますよ。
以上です。
とにかく、日本人や外国人だろうが、常に相手へのリスペクトを忘れない気持ちが大事です!
おすすめ書籍と動画
外国人と上手く働く方法として、よくまとまっているのがこちらの書籍「小さな会社の外国人活用の教科書」。
異文化対応に悩む経営者やビジネスパーソンに、外国人材のマネジメントを指導するコンサルティング業務を長年している筆者の本は、わかりやすいです。
- 国籍別の外国人の特徴
- トラブルになった時の対応方法
など、外国人対応に慣れている私から見ても、非常に勉強になりました。オススメです。
また、こちらの書籍では、現在、”日本に在留する外国人
- 技能実習生
- 外国人留学生
- 外国人花嫁
- 非正規滞在
(など)の問題が、実例をもとに紹介されてます。小説のような感じなので読みやすく、法律についても難しくなく説明されてる、”第70回菊池寛賞”にも選ばれた良書です。
外国人と共に働くにあたって、彼らのバックグラウンドや抱えてる問題を理解できます。
さいごに
海外で働いた時に感じたのは、”日本のやり方が世界のスタンダードではない”ということ。
とはいえ、日本のやり方も、いっぱい良いところがあるので、無理に外国のやり方に合わせる必要はありません。日本の良い部分を維持したまま、世界のスタンダードの働き方を身につければ最高ですよね。
最初に外国人と働く時は、いろんなストレスを抱えます。かと思えば、ピンチの時に、外国人から励ましてもらったり助けられました。あの助けがなければ絶対続かなかったです。
少しの考え方の違いで敵に回すより、お互い尊重して味方を増やしたほうが働きやすくなるに決まってます!
こちらの記事も読んで頂けると、日本に住んでる外国人がより理解できます。ぜひチェックしてください。
【知るべき真実】日本は外国人にとって、すごく住みにくい国である理由
日本にいる外国人をもっと理解する!知りたい・気になる20の疑問まとめ
簡単にできる!日本にいる外国人と仲良くなる・出会う方法とは?
また、少し相手の国の言葉で話してあげると非常に喜ばれます。これも大事なコミュニケーションの一つ。
以下の国の人と話すのに、使えるフレーズをまとめました。
- ベトナム
- モンゴル
- フィリピン
- 中国
- ロシア語(ウズベキスタン)
- スリランカ
- ネパール
など。
こちらから、該当の国のフレーズ集でチェックしてください。「頑張れ!」とか現地語で言ってあげると効果的ですよ。
でわでわ