定年退職後にシニア英語留学で成功する方法・おすすめの前準備とは?
どもども。
最近では、定年退職後に、シニア語学留学をする人が増えています。
留学の有名雑誌「留学ジャーナル」が毎年発表している「留学白書2018年」では、60歳以上の留学者の数が昨比80%増加と、各年代の中で一番の伸びを記録しました。
留学する理由としては、
- 学生時代に留学できなくて、夢だった
- 海外旅行の時に、語学ができると便利
- 趣味がなくて、暇だった
と、どれも前向きな理由ばかりです。
私は、過去に9回の留学を経験し、またフィリピンの語学学校で日本人スタッフとして働きました。
その時も70代の方が留学されていて、”知識を欲する願望は衰えない”と尊敬したのを覚えてます。
昔と比べると留学費用が3分の1で行ける国もあり、今後、ますます定年後に留学をする人が増加するのは間違いありません。
ただ、シニア留学をするにあたり、以下のような不安はありませんか?
「全て問題ないですよ!」と答えたいですが、やはり海外で生活をするのは、そんな簡単ではありません。
今まで、苦労されたシニアの方もたくさん見ました。
ただ、以下の4つが正しくできれば、懸念される問題は払しょくされ、快適な留学生活が送れます。
- 留学に必要な理解と妥協
- 留学する国の選択
- 留学する学校の選択
- 前準備
そこで、この記事では”シニア留学を成功させる方法”を詳しく説明します。あまりキレイごとは言いたくないので、率直な意見を伝えます。
おそらく、留学エージェントでは絶対に言わないような内容です。
そのため、多少、失礼な言い回しになる部分もありますが、”少しでも良い留学生活を送って頂きたい”という気持ちからとご了承ください。
それでは、まずは、こちらから説明します。
シニア留学をするにあたり、理解して頂きたいこと
私の実体験から感じた内容です。
以下の内容を知らないで留学すると、生活が苦痛になる可能性があります。
生徒は、基本的に若い人が多い
普通の語学学校であれば、生徒の90%以上は10代~30代です。
「別に気にならない」と思われるかもですが、実際に来ていた50代以上の方を見てると、少し肩身の狭いように見えました。
もちろん、若者にうまく合わしてた方もいましたが。でも、逆に3~4人でも同じ50代以上の方がいる場合は、すごく楽しくされてた印象があります。
やはり、海外という慣れない地で、全く同年代の日本人がいないのは寂しいものです。
解決策
最近では、シニアコースを設置する学校も増えてきました。
なので、まず留学を申し込む前に、”シニアコースのある学校かどうか?”を問い合わせするのをおススメします。
また、すでに気になる学校があれば、必ず”今の生徒の年齢層”を、確認してください。ご夫婦での留学であれば問題ないですが、同年代が一人もいないのはおススメできません。
このブログの後半でシニアコースのある学校も紹介します。
”正しい形”でクレームをする
ほとんどの外国が日本に対して、好意的で、アジアの先進国と尊敬しています。
しかし正直言って、海外で日本人は舐められてる部分もあります。”クレームを言わないで、お金をいっぱい払ってくれる人達”だと。
もし、明記されてるサービスが行われないのは、どの国でもダメなので、きっちりとクレームを言ってください。
そんな場合は、日本語で良いです、とにかく納得いかないという態度を出さなければいけません。
逆のケースで言うと、過剰なサービスを求める日本人もいます。これはこれで問題です。海外のお店や企業は、客に対して料金に見合ったサービスを提供するという考え方なので。
たまに、日本のコンビニや量販店で、「接客態度が悪い」と激高する人がいますが、海外であれをすると、警察を呼ばれるので注意しましょう。
レッスン中に、先生と生徒の立場を忘れない
人気の留学先、フィリピンで言うと、ほとんどの先生は20代です。若い人生経験が少ない先生でも、先生であることに違いはありません。
そんな先生に対して、下記のような偉そうな態度をする人を見ました。
あなたより、それについては、詳しいから説明されたくない
あなたの国は~だけど、日本はこんなに優れてるんだ
そして、そんな横柄な態度をする人は、残念ながら40代以上の方が多かったです。先生も人間なので、偉そうな態度をとられると熱意も失い、結局、自分が損をするたけです。
解決策
どうしても合わない先生の場合は、学校に、先生の変更をお願いしましょう。
先生も変更されることは、仕事なので仕方ないという認識なので、遠慮なくお願いするべきです。留学を申し込む前に、”先生の変更が可能か?”の確認をオススメします。
シニア留学で、事前に注意・準備するべきこと
留学してから、「まさか、こんなことだとは想像していなかった」となるのは、避けたいものです。
ここでは、事前に注意・準備することで回避できる問題を紹介します。
インターネット(WIFI)の速度の確認
英語留学で、最近の一番人気はフィリピン。そして、タイ、インドネシア(バリ島)などが続きます。
ただ、やはり日本と比べると、以下のようなインフラが弱いです。
また、雨季や台風などの災害で停電するケースも多々あります。
特にインターネット(Wifi)は重要です。
毎日、株のネット取引、LINEなどで日本の家族や会社に連絡をする必要がある場合は、特に注意してください。
学校の情報で「インターネット(WIFI)設備が万全!」と宣伝していても、実際に行くと、非常に電波が弱い場合があります。
解決策
事前に必ず、インターネットの速度の確認をしましょう。Youtubeが問題なく見れるようであれば基本的に問題なしです。
また、学校に停電になった時の自家発電の設備があるか確認しておきましょう。自家発電があれば、停電しても大丈夫です。
医療体制の確認
慣れない海外だと、下痢や風邪など、体調を崩す可能性は日常的にあります。
そんな緊急事態に、学校側がどこまで下記のような対応をしてくれるのか?事前に確認してください。
よほど英語が上手でないと、自分の病状を伝えれません。なので、病院に付き添ってくれるスタッフがいる学校を選んでください。
また、持病の薬がある場合は、海外で調達は難しいので、日本から薬を多い目に持っていきましょう。特に大事な薬の場合は、紛失する時のことを考慮して、2か所以上に分けて保管した方が良いです。
※現地で、頭痛薬や風邪薬は購入できますが、成分が強すぎる場合があるので、飲みなれた日本の薬の方が良いです。
また、ビタミンCなどの栄養補助剤も、海外だと逆に高価になる場合があるので、これも日本から持っていきましょう。
海外での体調維持方法に関しては、こちらの記事をチェックしてください。
留学で体調不良になった時の対策!海外でのウィルス性の風邪、下痢、ストレスにどう対応するか?元看護師に聞いた
学校で提供される食事の確認
フィリピンの語学学校では、昼食や夕食が提供されるケースが多いです。ただ、前述のとおり、生徒は若い人が多いので、味が濃い目で脂っこいです。
「せっかく海外にいるから、現地の食事を食べたい」という気持ちもわかりますが、毎日、現地食を食べると体調を崩しかねません。
解決策
日本人の口に合う、日本食を提供する学校を選びましょう。
もしくは、日本から、お湯だけで食べれるインスタント食品を、多い目に持って行くのがオススメです後半で、日本食を提供する学校を紹介します。
できるだけ服装は、重ね着できるものを持っていく
アジアの施設内は、クーラーが効きすぎて、かなり寒いです。「寒いからクーラー止めてください」とは、他の人もいるので、基本的にできません。
一年中熱いイメージのアジアですが、ハーフパンツに半袖だけだと、絶対に風邪をひきます。
解決策
長そでや、羽織れる服を、必ず持っていきましょう。
こちらの記事では、おススメの留学への持ち物をまとめています。
フィリピン留学 お役立ちグッズ|現地で必ず役立つ日本からの持ち物とは?
留学前の事前学習に関して
はっきり言って、留学しただけでは、英語を話せるようになりません。
よくコマーシャルなので、「これを聞くだけで、英語が理解できるようになる」みたいな商品を売ってますが、私から言わせると詐欺です。
せっかく高いお金を払って留学に行くのです。日常英会話は、できるようになりたいところ。
そのためには、留学前の事前学習が非常に重要です。
例えば、先生は当然、外人なので日本語は話せません。従って、「わからない」「これは英語で何と言いますか?」など英語で話す必要があります。
レッスンを成立させるためにも、留学前に最底辺のフレーズ、単語、文法は勉強していましょう。
こちらの記事で、無理なくできる事前学習の方法を紹介してるので、参考にしてください。
留学前の英語勉強法 効果が倍増する事前学習とは?英語初心者は必見!
英会話レッスンで絶対使うフレーズ・英単語!留学前にこれだけは覚えよう
シニア留学に、おすすめの国は?
英語留学であれば、フィリピン。この一択で間違いないです。
英語留学で、フィリピンが最適な理由
フィリピンがおススメな理由は、以下の通りです。
- 留学費用が欧米と比べて、約3分の1
- 日本から飛行機で4時間。時差も1時間だけ。
- 親日の人が多い
- だいたい、どこでも英語が通じる
- レッスンは、基本的にマンツーマンを採用
- 外国人向けの学校の数が多く、サービスの悪い学校はすぐに廃業する
- 大家族で住んでる人が多く、基本的に年長者に対して優しい
上記の中で特に注目が、⑥つ目の「年長者に対して優しい」です。
日本に来てる外国人介護士で、フィリピン人が2番目に多く(1位はベトナム人)、最も介護士としての適性があるのが、フィリピン人だと言われています。
それだけ年配の方とのやりとりに慣れてる証拠ですね。そして、基本的に陽気で、人懐っこい人達なので、老若男女問わずすぐに仲良くなれます。
フィリピンの治安は大丈夫か?
たまに、「フィリピンで日本人が殺された」みたいなニュースがあるので、”フィリピンは治安が悪い”という印象があります。
しかし、日本人旅行者が殺されたというのは、聞いたことがありません。また事件の真相は、現地に住んでる日本人同士の抗争であることがほとんど。
夜に繁華街を歩かないなど、最低限の注意をしていれば、まず、危険な目に合うことはありません。私は3年半住んでいましたが、全く大丈夫でした。
こちらの記事では、海外で巻き込まれる可能性のあるトラブル、解決策について書いてます。ぜひ、チェックしてください。
フィリピン 実際のトラブル事例 3年住んで被害ゼロの対処法を教えます
フィリピン留学 1か月の費用
学校に支払う留学費用は、主に以下の条件によってピンキリです。
- ドミトリー(数人部屋)かシングルルームか?
- レッスン時間 1日何時間にするか?(4~8時間)
サンプルとして、1か月(4週間)留学にした時にかかる費用は、
★シングルルームで平日1日6時間のマンツーマンレッスン
⇒ 約27万~30万円
★ 海外旅行保険 1か月
⇒ 約5千円
★ 航空券 往復(LCC 格安航空券)
⇒ 約5万円
★ 1か月のお小遣い(お土産代込み)
⇒ 約3万円
合計 約 35万円
これが、アメリカ、イギリス、オーストラリアでの留学になれば、2~3倍の金額は必要になってきます。
最大の特徴であるマンツーマンレッスンとは?
アメリカなどの欧米のレッスンでは、10~20人程度のグループレッスンが主流です。ただ、グループだと、どうしても英語を話す頻度が少なくなります。
しかし、フィリピン留学の主流はマンツーマンレッスン。狭い部屋の中で、先生と二人きりなので、嫌でも英語を話す必要がでてきます。
いきなり外国人の先生と、二人きりで話すのは不安だな
心配無用です。そういう方でもレッスンが成立するようなテキストが用意されてます。私も、全然話せない状態から留学しました。
ただ、前述のとおり、レッスンを受けているだけでは、話せるようにはならないので、留学前の事前学習と、復習は必要です。
宿舎の様子
こちらの写真は、台湾に留学した時のシングルルームです。フィリピン留学のシングルルームも、これとほぼ同じです。いたってシンプル。
個人的には、シングルルームをおススメします。
ドミトリーだと、クーラーの電源がずっと入ったままだったりで、体調が悪くなりがちです。少し費用は高くなりますが、勉強に集中できる環境を選ぶのが望ましいです。
おすすめ語学学校
フィリピンには、今や100を超える語学学校が存在しています。競争で値段やクオリティも上がってますが、悪い学校も依然、多く残っているのが現状です。
安心できるシニア留学のための、学校選びのポイントは以下の通りです。
- オーナーが日本人
- 日本食が食べれる
- 付近に日本語対応できる病院がある
- シニア向けのコースがある
上記のポイントに当てはまる、学校をいくつか紹介します。動画ものせているので、ぜひ見たください。
① Howdy(ハウディ) ホームページはこちら
一番のおすすめはこちら。フィリピンのセブ島にあり、日本の企業が経営しています。
特筆すべきは、日本食をベースにした食事。フィリピンの学校では一番評価が高いです。シニアコースもあるので、安心して留学できますね。
② First English(ファースト イングリッシュ)ホームページはこちら
できるだけ留学費用を抑えたい方には、おススメです。
全て平均レベルの学校ですが、その分、生のフィリピンを体験できます。もちろん日本人オーナーで、シニアコースもあります。
懸念点は、教室の狭さと、若い人が多い点ですね。
③ セブ英語倶楽部 ホームページはこちら
こちらは、日本人経営の特徴が存分にでている学校。なんといっても、グループレッスンでは、日本人の先生による日本語での授業が受けれます。
シニアコースはありませんが、年配の生徒は多いみたいです。食事も日本食ベースだったり、レッスンのカリキュラムにも、かなりこだわっています。
どのように留学を申し込むのか?
留学を申し込むには、以下の2つの方法があります。
- 自身で申し込む
- 留学エージェント(代理店)を通じて申し込む
個人的には、自身で申し込むのをおススメします。
留学エージェントを通した方が、何かと親切なイメージだと思いますが、特に何かしてくれるわけではありません。
今まで、海外旅行をしたことがなくて、飛行機のチケットも自分で購入できないという方なら、代理店を利用しても良いと思いますが。
代理店を使う一番のデメリットは、代理店が提携してる適当な学校をすすめられることです。
今回、紹介したような学校なら、問い合わせると日本語で答えてくれます。自身で納得して、直接申し込みをしましょう。
さいごに
いろいろと書きましたが、以上の点を注意してもらえれば、きっと満足度の高い留学ができるはずです。
私が最初にフィリピンに留学した時に、学校で出会った男性は70歳を超えていました。でも、何か新しいことを学ぶという姿勢は、人を若返らせますね。
常にアクティブな方で、とても70代には見えせんでした。
語学に年齢は関係ありません。英語が少しでも話せると、海外旅行は何倍も楽しくなります。ぜひ挑戦してみてください。
この記事を読んで、少しでも留学に興味を持って頂ければ幸いです。
もし、留学をしないで、在宅で英語を勉強したいという方は、こちらの記事をチェックしてください。
自宅学習だけで英語が話せるようになる勉強方法!【留学10回経験者が教えます】
他にも、留学や英語の勉強に関する記事があります。こちらもどうぞ。
★フィリピン留学する前に確認する・知るべきこととは?
★英会話上達するためのオススメ参考書
超初心者用 おすすめ英語参考書!30代から話せるようになりたい方へ
日常英会話力が上がる参考書!英語中級者におすすめ!あとは実践だけ
★オンライン英会話について
留学前にオンライン英会話をやるべき理由!効果的な予習・復習方法
★留学エージェントの正しい選び方
フィリピン留学 大手エージェント4社を比較!上手に活用し費用を安くする
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