どもども。
フィリピンは何かと”治安の悪い国”というイメージをもたれています。
私が語学学校で働いていた時も、”治安が悪い”との理由で、キャンセルを何回か頂いたことがありました。
4年間住んでいた私の認識としては、以下の通り。
危険ではない。注意すれば安全に滞在できるレベル
もちろん、海外なので多少の注意は必要ですが、それは他の国でも同じですよね。
そう思う理由と、アクシデントにあわないための対策を、2回に分けて記事にします。
以下が、今回の記事を見てわかること。すべて、実体験からの感想になります。
・間違って受け取られがちなフィリピンのニュースについて
・4年間住んで、実際に感じたフィリピンの治安について
フィリピン旅行や留学は本当に危険か?
日本では、フィリピンの治安について、誇張されたニュースが飛びっかっていますが、実際の部分はどうなのか詳しく解説します。
ドゥテルテ大統領に関して

2016年に大統領に就任したドゥテルテ。過激な言葉がニュースよく取り上げられてますよね。
麻薬常習者に対して、『喜んで虐殺する』と言ったり、アメリカ大統領や国連へのひどい言葉など。
また、実際に殺害された麻薬犯罪容疑者も2000人を超えていると報道されています。
こう聞くと、『フィリピンって麻薬常習者だらけだーー』って思うかもしれませんが、そんなことはないです。
私は、1回だけですね、町で薬をしている人を見たのは。ただ、友人のフィリピン人に聞くと、貧しい地域や村では、『"麻薬をやっている"と噂されている人』はいるみたいです。
まず、日常生活でドラッグを見ることはないでしょう。
とはいえ、私が目撃していなくても、フィリピンで、麻薬が社会問題化していることは事実。
あまり報道はされませんが、ドゥテルテは、意外にも72%を超える国民が支持してます。それだけ、国民も治安に対して不安だったということ。
また、国内株価も続伸しており経済も好調です。私の友人のフィリピン人も、ほとんどがドゥテルテを応援しています。
個人的には、フィリピン人は、”人に優しいけど、自分にも優しい”ところがあるので、ドゥテルテくらい厳しい人がトップにいた方が良いかなと思います。
タバコも公共の場での喫煙ができなくなったりと、何事もやる事が徹底しています、ドゥテルテは。
ミンダナオ島の紛争に関して

これも、ニュースでよくでています。
ミンダナオ島の紛争でフィリピンが戦争状態に入っている。また、その反政府軍が『イスラム国 通称”IS”』とつながっていると。
これだけ聞くと物騒で、観光や留学に行けたもんじゃありません。ただ、ここでよく勘違いされているのが以下のこと。
ミンダナオ紛争は最近発生したわけでなく、40年以上続いている宗教対立を背景にした根深いものであること。
『突然、フィリピンで紛争が発生した!』的な形で報道されてますが、そうではありません。この紛争は、昔からあるものです。
しかも、ミンダナオ島全土で紛争が起こっているわけではなく、一部の地域のイスラム教とキリスト教が対立しているのが、この紛争の原因。
フィリピンの国民の90%がキリスト教徒ですが、ミンダナオ島はイスラム教を信仰している人が多い島です。
日本人には理解しにくい部分ですが、外国では宗教と日常生活が深くつながっているので、宗教紛争はよくあります。
また、ミンダナオ島の場所は、首都マニラやセブからも離れています。
下の地図を見てください。
ミンダナオ島は、マニラやセブからも、かなり離れています。
※マニラからミンダナオ(飛行機で約2時間)
セブ(飛行機で約1時間)
私がフィリピンに住んでいた時に、この紛争が話題になりました。
その時、私がいたルソン島のターラックでは、全く紛争の影響は無し。周りのフィリピン人を見ていても、普段と変わらないように見えました。
一つ変化があったなと思うのは、空港のセキュリティが厳重になったくらい。
この紛争の最新情報としては、2017年にドゥルテルテ大統領より、政府軍の掃討作戦の”終結宣言”がでています。
紛争自体はまだまだ、完全に解決したわけではありません。
しかし、ひどい状態よりは良い方向に向かっています。
現状は大丈夫なので、特に心配しないでください。
"日本人が殺された"というニュースに関して
残念なことに、こういうニュースが、たまに流れます。
ただ、1点わかって頂きたいのは、観光目的で来た”観光客”が殺されることは、ほとんどないです。
ニュースで見る限りは、フィリピンに住む日本人が黒幕で逮捕されてます。ビジネスやお金のトラブルだと推測されています。
観光客が被害にあうのは、他の外国と同じで、置き引きや、高く物を買わされる等の、軽犯罪がほとんど。
旅行者が普通に行動していれば、殺されるなんて、まずない国です。
4年間住んで感じたフィリピンの本当の治安について
私は、『他の国と比べても、フィリピンは治安が良い国だ』と感じています。
その根拠が以下です。
◎ 4年間、一度もトラブルには巻き込まれなかった。
◎ フィリピンはお店にガードマンが配置され、大きい銃を所持している。しかし、銃声を聞いたことは一度もない。
◎ 夜に出歩いても平気だった(エリアによるが)
◎ 基本的にフィリピン人はアジアでは日本人が一番好きで、どこに行っても親切
私が田舎に住んでいたので、トラブルに巻き込まれなかったかもしれませんが。
でもたまにマニラやセブに行った時も、普段よりは警戒しましたが全く問題なかったです。
2名の日本人女性と働いていましたが、2名とも被害にはあってません。私より、いろいろ行ってたのにも関わらず(笑)
ただ、友人にはトラブルに巻き込まれている人もいます。その友人達も危機管理能力が高い人だったので、驚きましたが。
とはいえ、夜の繁華街や、遅い時間にわざわざ危険なところに行かない限り大丈夫です。
結論 留学も観光もそんなに危なくない!
繰り返しますが、ニュースで報道されたような、”ひどい”と言われるほど、フィリピンは”治安の悪い国”ではないです。
”治安が危ない”という理由だけで、留学をキャンセルするのはもったいない。
自分はフィリピン留学で人生が変わったので。
ただ、『フィリピンでトラブルにあわなかった!』と言ってる私ですが、初めての海外旅行でインドに行った際は、いろいろトラブルにあいました!
最近トラブルにあわないのは、被害にあった経験を活かして、トラブルを避ける方法を実践してきたからです。
それを紹介したのが以下の記事です。
海外好きの人は、ぜひ、チェックしてください。
【フィリピン治安 トラブル事例】3年住んで被害ゼロの対処法を教えます
でわでわ