海外就職の流れ

海外(アジア)で就職活動!採用までの流れ・方法を詳しく解説します!

KUNI

どもども。

私は約3年前に、アジアで就職活動をしました。その国は、以下の4カ国。

  • シンガポール
  • ベトナム
  • インドネシア
  • フィリピン

いくつか内定をGETし、特にシンガポールでは、大手企業からもジョブオファーを得ました。結局、フィリピンの英会話学校に誘われて、そこで働きましたが。

その時に、生徒からよく聞かれたのが以下の質問です。

海外で働きたい!でも、どうやって就職活動すればいいかわからない!

私も同じでした。周りで海外就職した人がいなかったので。

特に以下の点が不明でした。

  • 採用までの流れ
  • 履歴書の書き方
  • 求人の応募の方法
  • 必要書類
  • 必要な英語力

この記事では、私のアジア就職の経験をもとに、海外就職の流れ・方法を説明します。

では、まずはこちらから。

海外(アジア)で就職活動〜内定を得るまでの流れ

『アジアで就職する!』と決めてから実行したことは、以下の通り。

①履歴書と英語面接対策・・・英会話学校でビジネスコースを受講

②就職希望国の調査・・・旅行及び留学で情報収集

③人材紹介会社に登録・・・履歴書をメール。スカイプで英語面接

④人材紹介会社からの紹介求人に応募・・・ 応募して面接日を打ち合わせる

⑤希望企業と面接・・・希望の条件面を伝える

⑥内定通知をもらう・・・期限までに入社意思の返答

それでは、一つずつ説明していきます。

Step1 履歴書の用意と英語面接対策

【海外就職】 就職活動〜内定を得るまでの流れ

人材紹介会社に登録するまでに、準備するのは以下の3つ。

  • 英語履歴書
  • 日本語履歴書・職務経歴書(日系の人材紹介会社の場合)
  • 英語面接対策

また、国によっては、以下の書類を求められます。

  • 卒業証明書(英語)
  • 退職証明書(英語)
  • リファレンスレター(前職の上司の推薦文)

私の場合は、卒業証明書の提出は求められませんでした。

証明書は、日本にいないと取得するのが難しいです。海外にいながら就活する人は、事前に上記の書類が必要か、人材紹介会社に確認しておきましょう。

英語履歴書の準備

手順としては、以下の通り。

日本語の履歴書と職務経歴書を作成

英語の履歴書を作成する

添削をお願いする

英語の履歴書も、日本の履歴書と一緒で、いろんなフォーマットがあります。

ネットで「英語 履歴書」で検索すると、たくさん”書き方の見本”が見れるので、その中から作りやすいものを選びましょう。

こちらのページが、見本や、履歴書作成時の注意点がまとまってるのでオススメです。

『最後まで読まれる!英文履歴書(英文レジュメ)』の書き方とコツ【テンプレートつき】

あとは、私が実際に使用した英語履歴書のフォーマットの写真を下記に貼ってるので参考にしてください。全て埋めると2ページになりました。

参考にできる英語履歴書のフォーマット

※注意

英語で履歴書作成したら、必ず添削をしてもらってください。

間違った単語の使い方でマイナス印象をもたれるのは、もったいないです。英会話学校のビジネス英語を教えてる先生とか、人材紹介会社にお願いしてみましょう。

英語面接の対策

面接対策は、かなり重要。

なぜなら英語面接では、英会話学校で覚えた日常英会話とは違う単語や表現を使うからです。そして対人での実践練習も必要!

英語面接対策に関してはこちらの記事でまとめてます。

【海外就職 英語面接】実際に聞かれた、よく出る質問対策と回答例 まとめ

Step 2 就職希望国の調査

就職希望国の調査

アジアの国々なら格安航空で、費用かけずに行けます。

旅行もしくは留学で滞在し、就職希望国の生活を体験する

"アジアで働きたい"と思った時に、「どこの国で働くのがベストか?」と悩みますよね。

当然、情報集めが必要になってきます。参考になる情報の一つが、外務省が発表しているアジアの日本人在留者数です。

平成25年なので少し古いデーターですが。この数字はリタイアして海外に移住している人も含んでいます。

1位 中国             11万人
2位   タイ             6万人
3位 韓国             3.5万人
4位 シンガポール 3.1万人
4位 マレーシア     2.1万人
5位 フィリピン   1.9万人
6位 台湾      1.6万人
7位 インドネシア  1.6万人
8位 ベトナム        1.2万人
9位 インド    0.7万人

上記の中でアジア就職先として人気があるのは、
タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム

また上記には含まれてませんが、カンボジアも比較的、日本人労働者が多い国です。しかし求人数は多くないですね。

タイやシンガポールが人気がある理由は以下の通りです。

  • 治安が良い
  • 日本と食文化が似ている
  • 日本と距離が近い
  • 英語が話せると勤務しやすい
  • 物価が安い(シンガポールを除く)
  • 日系企業がたくさん進出している

などなど。

初めて海外就職する国を決める時は、上記の条件にどれだけ当てはまるか?がキーポイントです。

そして、良いなと思える国ができたら実際に行って、長く生活できる国か確認してみましょう。

私のオススメの確認方法は、”留学やインターンなどで長期滞在をする”です。働き始めてから、期待外れを発生させないためですね。

”旅行”と”生活”は違います。1ヶ月くらい滞在すると、その"国のカタチ"が見えてきますよ。

自分の場合は、アジア就職を決めた時点で、マレーシア、インドネシアに行ってなかったので短期留学しました。またカンボジアでは有料インターンも。

そのおかげで「この国では無理だな」と確認でき、就活する国をスムーズに絞ることができました!(ふつう、こんなに留学する必要はありませんが)

ということで、後で後悔しないよう事前に国の情報収集はしっかりしておきましょう。

下はインドネシアに英語留学した際の写真です。インドネシアは宗教ガチガチの国という印象だったけど、全然そうではなく、留学してイメージがだいぶ変わりました!

Step3 現地の人材紹介会社に登録する

海外就職 現地の人材紹介会社に登録する

まず最初に、日本の海外求人に強い人材会社で、有名なビズリーチに登録しました。しかし、たくさん海外勤務の求人がありましたが、ほとんどが”駐在”ばかり。

自分のケースでは、年齢が高かったり、十分な海外経歴が無いという理由で、求人を1件も紹介してもらえずがっかりでした。

その次に「国名(希望の国) 求人」でググってみることに。すると、現地で営業している人材紹介会社が、たくさん見つかりました。

例えば

  • ベトナム・・・R-Vietnam
  • シンガポール・・・JAC シンガポール
  • ンドネシア・・・JAC インドネシア、セルナジャヤ

などなど。

特に、人材紹介会社のJACさんには、お世話になりました。東南アジアの各国に営業所をもっている老舗の会社です。

インドネシアとシンガポールの担当の方は、本当に親切でしたね。

すごく対応の悪い人材紹介会社もいます。もし、何かケチをつけられたら、すぐに別の人材紹介会社を探しましょう。

現地の人材紹介会社に登録する時のポイント

絶対にするべきことが、こちら。

一つの国で、複数の人材紹介会社に登録する

理由は、人材紹介会社によって得意な分野、紹介する求人数が違うからです。

例えば、自分はベトナムでA社とB社に登録しました。そしてA社では1件の紹介だけに対して、B社では6件も紹介してもらえたので。

人材紹介会社に登録したすると、担当者から連絡が入り「一度、スカイプでお話でもしましょう」という流れです。そして、このときに英語力のチェックを会話形式ですることが多いです。

会社の面接とは違うので、リラックスしてできますが、

  • なぜ、この国で働きたいのか?
  • 自分の自己紹介(経歴紹介)

は、最低スラスラっと英語で話せるようにしておきましょう。

Step4 人材紹介会社の求人に応募

海外就職 人材紹介会社の求人に応募

求人には、希望国に滞在しながら応募するのが理想です。面接が決まればすぐに行けるので。

でも、海外に長期滞在するのはお金もかかるし、なかなか難しいですよね。ということで、日本に滞在しなが、海外求人に応募するケースについて説明します。

日本に滞在しながら求人に応募するケース

手順としては、

  1.  第一志望の会社の面接日を、人材紹介会社と決定する
  2.  現地行きの航空券を買う(1週間くらい滞在するのが理想)
  3. 他の企業の面接をいれて、滞在中の予定を埋める

理想としては、1週間の滞在で面接の予定が5つ位あれば良いかなと。

スカイプ面接でもOKな企業は多いですが、やはり直接会って面接した方が印象は良いです。そして自分の目で、直接会社の確認もできるので、できるだけ現地で面接するのをオススメします。

Step5  希望企業と面接

海外就職 希望企業と面接

面接自体は、日本の面接と特に変わりません。日系企業の場合は、英語面接が無い場合もあります。

ただ日本と大きく違うのは、面接が1回で終了するケースが多いです。

私の場合、面接した企業の8割が1回だけの面接でした。なので面接に行く際は、一発勝負のつもりで準備をしておきましょう。

面接中、もしくは内定がでるまでに確認するべきこと

条件面の交渉をするのも面接の時です。内定がでた後でも人材紹介会社を通じて、条件面の交渉は可能ですが、、

面接が終わってから、あれこれ要求しまくるのは印象が悪いので、面接中に尋ねるほうがベターです。

下記の確認は絶対に面接中にしましょう、納得できない場合は交渉も可能です。

  • 給与額が、”手取り”か”額面”か?
  • 医療保険には加入できるのか?
  • ワーキングビザはでるのか?(当たり前と思ったらダメ)
  • 賞与の有無
  • その他手当(家賃、食事など)

「良い会社に見えるから、聞くまでもない!」とかは絶対思わないように!そして、待遇面の詳細は書面でもらうべし!です。

Step6 内定通知がでる

面接結果は、すぐにでることが多いです。私の場合は面接の翌日に、内定がでたことが何回もありました。

ただ他にも希望している企業があると、すぐに入社の意思を表すのは難しいものです。

「内定がでてから、返事をどれくらい待ってもらえるのか?」を、人材紹介会社に聞いてみたところ、1週間前後が限界とのこと

私の場合は1週間以内に決断できず、結局お断りたケースもありました。

ただ、今にして思うと「あそこに就職していれば良かったかも」と少し後悔もあります。良い会社との出会いは一期一会なので、皆さんも判断には注意してください。

内定をGETするポイント

内定をGETするポイントを、人材紹介会社に聞いてみました。
当然といえば、当然の答えなのですが、

「この国で働きたい!!」という理由を、どれだけ説得力をもって説明できるか?

とのことです。

企業は、あなたが違った環境や文化にどこまで適応できるのか?を知りたがっています。”興味本位だけで、就職を希望していないか?”の確認ですね。

自分の場合は、面接で以下の点を特にアピールしました。

  • なぜこの国を選んだのか?
  • いろんな国での長期留学経験
  • 現地の人と近い生活が、問題なくできる

一度、ベトナムで最終選考まで残った時に、自分は落ちて、現地人の奥さんがいる方が選ばれました。奥さんがいると、その国で就職する説得力は上がりますよね。

基本的に企業は、長く働いてもらえる人を求めています。

とにかく「なぜ、この国で、この企業で働きたいのか?」というのを、説得力をもって説明できるように準備しましょう。

さいごに

以上が、海外就職するまでの流れになります。

私が実際に海外で働いた感想としては、”日本人の勤務態度はどの国でも評価される”ということです。良い意味でも悪い意味でも、日本人はやっぱり真面目なんですよね、仕事に対して。

ただ、人材紹介会社に聞きましたが、新卒の方は社会人経験が無いという理由から、内定得るのは難しいみたいです。

なので海外就職をする理想の年齢としては、まずは日本の会社に数年努めてから、海外に勝負にでたほうが良いかなと。その時が20代の後半なら最高だと思います。

ただ、30代でも40代でも挑戦することは可能です。私が35歳を過ぎてからなので(笑) なので自信をもって就職活動してくださいね。

私自身、海外就職して一番良かったのは、人生の選択肢が増えたことでした。

「ここでダメでも、あそこなら大丈夫みたいな」どこでも生きていける自信です。

ただ海外就職はリスクがあるのは確か。家族の問題もありますし。よくよく考えて、後でできるだけ後悔しないような選択をしてください。

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